SMOKY MOUNTAIN


スモーキーマウンテンとは?

焼却されないゴミの投棄場であり、自然発火したゴミの山から煙がのぼることからスモーキーマウンテンと名付けられた。

 

イロイロ市カラフナンのゴミ投棄場について

もともと畑だった土地がゴミ投棄場にされ、農家としての仕事を失った人々がウェストピッカーになり住み着いたことが始まり。このスモーキーマウンテンの面積は東京ドームの約5,6倍にも及び、一日当たり180~300tものゴミが捨てられている。

 

 

カラフナンのゴミ投棄場の歴史

1986年:畑が投棄場に変わる。(農家からウェストピッカーへ転身)

1990年代:近隣の村の住人が現金収入を目的に移住。

1999年:クリーンエア法(焼却処理方法全面禁止)

2001年:固形廃棄物処理法(衛生埋立地の建設、ごみの分別)→イロイロ市は2009年19月開始。

2006年:イロイロ市によるウェストピッカーの組織化(UCLA)

      〈目的〉①労働環境の改善 ex,労働時間、ゴミ販売価格

           ②ゴミ拾いからの脱却

       →ウェストピッカーに投棄場IDを配布

2007年:現地のNGO LOOBはこの投棄場に暮らす人々の支援を開始。フェアトレード(ジュースパック製品)による生計     支援と、子供をLOOB kids として学校に通わせる支援を行う。しかしまだ支援は十分ではなく、現在約69人の子供が学  校に通えていない。

2009年:イロイロ市政府は市民のゴミの分別を義務化したが、罰則規定がないためゴミの分別が完全にされていない。  また、ゴミの分別が進むと失業者が出てしまう。

現在:衛生埋立地建設中。

スモーキーマウンテン近隣の家庭への訪問・インタビュー

 

2015年夏ワークでは、スモーキーマウンテンと近隣の家庭を訪問し、実際に人々が働いている様子を見学したり、生活についてインタビューを行いました。以下はその報告です。

 

 

投棄場周辺には約160世帯が暮らしており、LOOBが支援しているのは約51世帯。現在約200~400人(以前は800~1000人)がウェストピッカーとし働いている。彼らの平均日収は70~100ペソ(イロイロ市の最低賃金は277ペソ)であるが、収入は日によって変わる。また、ピッキングが唯一の収入源である世帯は全体の約41%である。 (2015年夏ワーク現在)

 

 

インタビュー内容&回答

Q1,雨天時も仕事をするのか?

A1,天候にかかわらず毎日している。

 

Q2,なぜピッキングを始めたのか?

A2,父親が小学2年学校を辞めたから。/10代のころにすでに始めていたから。/日払いで稼ぎがいいから。

 

Q3,将来の夢は?

A3,(親)子供が学校(大学まで)卒業すること。

   (子)医師、看護師、大工、警察、教師、船乗り、モデルなど。

 

Q4,なぜここに住んでいるのか?

A4,祖父の代からここに住んでいるから。/父親がここの出身で結婚を機に家族で住むようになったから。

 

Q5,日本についてなにか知っているか?

A5,知らない。

 

Q6,幸せを感じるときは?

A6,子供たちがみんな一緒にいるとき。/子供が全員健康でいるとき。

 

Q7,もし引っ越しができるとしたらするか?

A7,しない。→多くの親戚が周りに住んでおり、ここに住むと決めているから。

 

Q8,近くに病院はあるか?

A8,ここの周辺にはないが、車で20分くらいのところにある。病院の治療費は高いけれど、持病等で利用する場合は政府の援助を受けることができる。

 

Q9,何か特有の病気はあるか?

A9,8人いるうちの3人が空気感染による喘息持ち。

 

Q10,家の近くに川が流れているが危険ではないか?

A10,大雨や台風の時は水位が上がって危険。

 

11,夫の仕事は何か?

A11,町中のゴミを集める仕事。(家族全員を養うには不十分な稼ぎ)

Q12,援助してもらっている団体はあるか?

A12,LOOB→子供三人が受けている。/for peace(政府下の団体)

 

Q13,仕事の時間は?

A13,午前8時から午後5時まで。

 

Q14,子供に望むことはあるか?

A14,大学まで通ってほしい。/子供には同じ仕事をしてほしくない。

 

Q15,何か不安なことはあるか?

A15,一日の稼ぎ(100~150ペソ)が十分ではないこと。

 

 

今回のインタビューはALPHAのメンバーとLOOBキャンパーで7家庭を訪問して行った。